2016 / 06 / 29

ビートルズ来日50周年「立版古」ペーパージオラマ

ブログアップが来日直前(すでに当日、、)になってしまいましたが(50年前の今頃はアンカレッジから機中のビートルズに思いを馳せつつ、、)、今年、来日50周年を記念したBeatlesグッズ企画のなかで「来日記念立版古ペーパージオラマ」企画があったのですが、諸事情(ほとんどは私の力不足、努力足らずです、、)で製品化が実現しませんでした。せめて、50年前の到着前(あと1時間ちょいです、、)にブログにてお見せ出来ればと、、。
実は、企画としては、昨年から用意等してまして、イギリスApple社および日本での商品化管理をされている会社さんのほうにも見て頂き、大変評価して頂き、Beatlesサイドとしては基本「GO!」サインを頂いていた経緯があります。ですので、Abbey Road、Sgt Pepper'sに続き「Beatles立版古第3弾」で何とか実現出来たらと予定していたのですが、ご覧いただけますように、Beatles / Apple以外の権利クリアーが色々と(多方面で)必要な企画になってまして、、、その辺りでの当方の努力も足らず、また制作面でも時間切れといった感じで、残念ながら製品化でのご案内に至りませんでした。 Apple社担当者さんにも「残念な結果ですが、企画関連newsとしてブログ等で報告してもいーですか?」とお訊きし「オッケー」とのことで、あくまでパーソナルな「遊びでの制作」話として書かせていただきます。
架空の「キット」としては「2 in 1」キット(2つ作れて1,000円とかで!)で、大胆にも歴史的場面ともいうべき「来日時JALハッピでタラップの図」と「武道館(初日)公演の図」に挑戦しようとしました。発売中のAbbey Road、Sgt Pepper'sの完成品に較べると少し小振りに感じるくらいのサイズです。
製品化に向けてブラッシュアップしていませんので、画像も造りも粗いままの手作りダミーですが、こんな感じです。

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まずは感激の「JAL(29日早朝3:44着、MATSUSHIMA号)タラップでJAL法被着て手を振るの図」ですが、台風でアラスカ/アンカレッジ(当時はヨーロッパから直で来られなかった時代、、)で足止めされたてしまい、11時間も遅れて早朝/深夜に到着したため、ファンは空港立ち入り禁止で、手前の右手「残業中のJALスチュワーデスさん」と「左手の警備っぽい人たち」しかいません。ちゃんと作り込みませんでしたが、基本は、この「真っ暗な中、疲れてるだろうに元気に手を振ってくれてるビートルズ!」っていう思いで作りました。 当時の参考写真などは、基本白黒がメインでしたが、こまめにチェックしますとメンバーの衣装の色等も分かって来ましたので、コラージュ&合成した白黒画像になるべく忠実に色を乗せました。もしも本チャン製品企画が進んだ場合には、かなり精度を上げられたらと思っていたものです。 作りながら「当時はアーティスト自ら手荷物持つんだ〜、、」などと思いつつ、、メンバーそれぞれの「カバンの趣味」も興味深いです。天面は、今日物議をかもしている「大英帝国ユニオンジャック」です、、。

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「武道館公演」バージョンは、更にラフな試作段階のものですが、昨今のステージ、舞台美術からは信じられないほど簡単なもので、忠実に試作してみたら身もふたもない感じだったので、何とか「THE BEATLES」の背景サインを内側に廻し込んだりして、何とか面白さを出そうとしてみました。ただ、製品化するのであれば、もっともっとアイデアを入れるべきだったと思います。 ちなみに、このステージは、いちおうこだわりとして「日本人が初めて見た生身のビートルズ」ってことで、テレビ放映された(7月1日?)のものではなく、本当の初日の「6月30日の夜」のものにしてみました。ステージ衣装もテレビ放映のものとは違うバージョンです。天面は(諸々の権利無視ですが、、)やはり30日のものを捏造して配置しました。 場面としては、ポールとジョージが1本のマイク(グラグラしていたと有名な、、)で歌い、ジョンが脚ひらいて歌い上げる「I FEEL FINE」のつもりです。 細かいですが、作っていて気づいたのですが、初日の「VOXアンプ」の積み方は、ちょっと違います。あと、ご存知の通り、結局使わなかった「VOXのエレキオルガン(USツアーでジョンがヒジで弾くやつ?)」も置いてあります。 前面フレームの「たまねぎシルエット」は、やっぱちゃんとした権利に該当するようです。
冗談で試した「超個人的テレビのなかのビートルズ」もオマケで(苦笑) でも、もちろん、当時は白黒でした(あと、30日のものは放映されてません、、)

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Abbey, Sgtのキットにも入れてありますが、これにも「ミニギフトカード」付けられたらと思い、試作では「ホテルカンヅメ」のメンバーが描いた有名な「絵」をあしらってみました。これまた権利が微妙っぽいですね(苦笑)

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こんな感じで、結局製品化には至りませんでしたが、色々調べたりしながらの制作はメチャクチャ楽しく、個人的にはたっぷりと「祝来日50周年」の時間が過ごせました。 製品化になっていますAbbey Road、Sgt Pepper'sも、日本国内で色々とご案内頂いているのに加え、今ではBeatles本国のイギリス、それも、リヴァプールのBeatlesショップ、Abbey Roadスタジオのオフィシャルショップ他での扱いもスタートしてもらっています。 今後も色々企画していますので、遅々たる進捗ですが「Beatles立版古企画」を今後ともよろしくお願いします!

ぎりで「羽田到着前」のアップロードでした、、。

*次回、もう2年以上前に発売した「Sgt Pepper's Tatebanko」の「メイキングブログ」を予定してますー!




2013 / 10 / 29

ビートルズ アビーロード 立版古ペーパージオラマ発売

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イギリスApple社との契約で「アビーロード」のアルバムジャケのアートの「立版古」が出来上がりました!パッケージは「(かつて懐かしい)10インチLP」を彷彿とさせる「260 x 260 mm」の正方形型。これは、日本でのデザイン監修窓口をされている方からのサジェッスチョンで「Beatlesだからレコジャケ風に」ということで実現しました。「折れ防止」も兼ねた表紙にはアビーロードのジャケがかな〜りキレイに印刷されているかと思います。まずはレコード/音楽好きの人たちに手に取ってもらいやすいかと思っています。ちなみに印刷も本当にレコジャケを印刷している会社です! 出来上がりも「120 x 120 x 76 mm」とううことで、正面からだと丁度CDジャケサイズになりますので、CD棚とかに飾ってもらっても違和感ないのではと思います。 Beatlesは天下のドメジャーですが、紙細工がドマイナーですんで(笑)、いかんせんマニアックになるのはしかたないかなと、、その分、細かいところ迄こだわった作りにしたつもりです。 小さな部品(特に駐車中の車とか、、)のある工程は組立は大変だと思いますが「穴の空くほど見つめた”あの”ジャケに、実際に穴があいて奥行きが、、」って感じになっていきますので、組立てながらあらためてオリジナルジャケットの世界の面白さを体験してもらえたらと思っています。 このアルバムを好きな人は数えきれないほどいますし、また、まだ聞いた事無い若い音楽ファンも多いと思うので、たとえば「一生懸命組立てたジオラマを、リマスターのCDと一緒にプレゼント」なんて使ってもらえたら最高です。 その為に「ミニギフトカード」も作れるように入れてあります。

ブログですんで、ちなみに、少しだけ制作話を。

製品で誉めてもらって苦労が報われているのは、特に「左右の見切れてしまう背景」です。 これはオリジナルジャケでは写っていませんが、ジオラマにした際には無いとおかしいので、なるべく”当時の”本当の背景にしたいと思いました。ロンドンに行くと、かなりの人たちがあの有名な横断歩道を渡って写真を撮ると思いますので、ネットでもかなり参考になる画像は入手出来ましたが、問題は「撮影当時(1968年?)」とかなり変わってしまっていたりとかの問題がありました。 特に右側の真ん中くらいにある「教会」は、今は建て替えられてずいぶん違う姿になってしまってます。 こういう建物は、実際にはジオラマが完成するとジャケと同様に、基本的には見えなくなってしまう部分ですが、やはり組立てている最中に「ほ〜、隠れていたのはこんな建物だったんだ〜」とかって思ってもらいたくて、分かる範囲でなるべくちゃんと作りたかったんです。ですんで、ちなみに、この「教会のパーツ」だけで、retake含めて1週間くらいかかってしまいました、、。 実は、かなり昔に私自身もこの横断歩道横切りのミーハーなビジターで、その時のスナップを探して段ボールひっくりかえしていたら、かな〜りイイ感じのアングルで色々なものが写り込んでいました。 20年ほど前でしたが、もう路面のセンターラインは「ジグザグ」でしたが、「教会」とかは昔のままでしたし、左側の「低いレンガ壁」などは、知人を背景に撮った際にバッチリ写っていた写真の素材をもとに合成しました〜。

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ちなみに、左右の面や、天面など作るに際しては、上のように、まず全体を広げた「引き」の絵を作ってから箱状にしていく、という作業をしました。 ちょっと大変でしたが、自分でも「穴の空くほど」見つめたジャケですので、周囲が見えて来てとても楽しかったです。

次回のビートルズシリーズは、ジオラマというとあるていど想定内っぽい(笑)あの「元祖立版古」みたいな作品を予定してます。なが〜いタイトルのやつです(笑) いっぱい人物やキャラが登場するので、大変ですが、また「見えていない箇所が分かるように」してますので、楽しみにしててくださーい!

2012 / 11 / 21

Bonzo生誕90周年記念「アニメ上映」in London

Bonzoの誕生日は11月8日。 今年で生誕90周年。ということで、生まれ故郷イギリスでもいろいろEventが行われています。 本日11月21日からは、当時制作されたBonzoのアニメーション作品の上映が行われます( Cinema Museum London )。 以下がその告知ポスターです。 このアニメは1話8〜12分程度のものが26話制作されまして、1924年に著名な映画館Marble Arch Pavillion(現在は無くなっています)で、当時の国王ジョージ5世(あの「英国王のスピーチ」のジョージ6世の父親)とクイーン・マリー妃も列席の上で封切りがされました。国王夫妻が一般市民と同席で映画鑑賞をするのはこれが初めてだったそうで、上映後は国王より観衆にお言葉があったとのことです。 白黒の無声映画ですので、伴奏に生のピアノ演奏があったそうです。  今観るとなかなかのんびりとした味わい深いアニメーションですが、日本でも紹介出来るよう準備中ですので、乞うご期待ください〜。

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